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〜主な取り扱い疾患〜

腰椎椎間板ヘルニア

平均入院日数※

  • 20日間

※リハビリ日数も含まれています。※入院日数には個人差があります。

3割負担額

  • 30万円

※上記の金額はあくまでも目安です。治療の内容により、金額が変わる場合もございますので、ご了承ください。

術後入院期間 14~21日間

軟骨でできた椎間板(ついかんばん)の構造は、線維輪(せんいりん)という硬い軟骨の中に、やわらかい髄核(ずいかく)という軟骨が入っています。 椎間板は上下の椎体(ついたい)のクッションの役目をしています。何らかの原因により髄核が線維輪を破って飛び出し、後方にある神経組織を圧迫して痛みやしびれが出現する状態が椎間板ヘルニアです。

腰椎椎間板ヘルニア

手術適応

腰椎の椎体間にある椎間板が後方に突出し、神経根が圧迫された状態を椎間板ヘルニアといいます。 神経が圧迫されるため、腰痛や殿部から下肢にかけての痛み(神経痛)が生じます。程度が軽ければ、 安静、投薬、場合によってはリハビリや注射で改善しますが、こうした保存療法に抵抗し、 日常生活が送れないほどの痛みが強い場合には手術の適応になります。

腰椎椎間板ヘルニア

手術の内容

手術は全身麻酔で行います。
腰椎にはもともと椎弓と椎弓の間に小さな穴があいていますが、骨の一部を削りその穴の部分を少し広げ、 そこに張っている黄色靭帯を切除すると、突出した椎間板に圧迫された神経根を見ることが出来ます。神経をよけて突出した椎間板(すなわちヘルニア)を摘出すると神経の圧迫がなくなり、これにより神経の圧迫刺激がなくなり、痛みが緩和します。

期待できる成績

神経の圧迫がなくなると神経痛、腰痛が緩和され、歩行が楽になります。
一方、今までの神経の圧迫が強かったり、長期に渡ると圧迫された神経に影響が残ります。
多くはしびれとして現れます。圧迫の影響が弱ければしびれは徐々に消失しますが、影響が強ければ一部残る場合があります。

合併症

一般の手術と同様、術後創部感染を生じる可能性があります。多くはありませんが、糖尿病など免疫力の弱まっている状態では、 気をつける必要があります。
出血もありますが、一般に輸血が必要な事はありません。
神経を扱う手術である以上、手術中に神経を傷つける可能性は否定できません。しかし、専門家の手術ではめったにありません。
ヘルニアには再発の可能性も5%ぐらいあります。術後も姿勢や筋力トレーニングなど日常生活動作にも注意が必要です。
状態によっても異なりますが、術後3日くらいでコルセットを装着してトイレのみ歩行開始となり、術後5日程度で歩行開始となります。
※手術後はコルセットを装着します。コルセットの除去の時期や就労・スポーツ復帰時期は、患者さんによって多少の違いがありますので、かならず医師に確認をして下さい。

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