医局
〜主な取り扱い疾患〜

頚椎不安定症

平均入院日数※

  • 40日間

※リハビリ日数も含まれています。※入院日数には個人差があります。

3割負担額

  • 55万円

※上記の金額はあくまでも目安です。治療の内容により、金額が変わる場合もございますので、ご了承ください。

術後入院期間 28~42日間

手術適応

頚椎の椎体間(ついたいかん)にある椎間板(ついかんばん)の膨隆や骨、軟骨の棘で神経の枝が圧迫されると、 上肢のしびれや痛みあるいは脱力が生じます(頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症)。
圧迫が脊髄(神経の幹)に及ぶと細かい手の作業(ボタン留め、箸使い、字を書くなど)が行いにくくなり(巧緻障害)、 歩行とくに階段の下りなどで脚がもつれたり(痙性歩行)します(頚椎症性(けいついしょうせい)脊髄症)。
この症状は頚椎の後方にある靭帯が骨に変化する病気(頚椎後縦靭帯骨化症(けいついこうじゅうじんたいこっかしょう))でも、 脊髄が圧迫されるために生じます。
上記の症状が保存的に改善せず、限局的な圧迫で起きた場合、頚の前方から手術します。

脊椎

手術の内容

頚の左側から進入し、頚椎の前方に達し、圧迫している椎間板組織や骨、軟骨組織を切除あるいは浮上させて神経の圧迫をとります。
その後左の骨盤(腸骨)から骨を採取し、頚椎前方の取り去った部分に補填します。時間がたてば圧迫のあった部分の上下の骨がつながります。

脊椎

期待できる成績

神経の枝(神経根)の圧迫による痛みは手術により減少します。しびれに関しては個人差があります。 神経の幹(脊髄)の圧迫による巧緻(こうち)障害や痙性(けいせい)歩行は手術する時期が早ければ改善しますが、 症状が悪化してから時期が経っていると改善にも限界があります。

合併症

前方固定術後、転倒など激しい外傷があると、移植した骨片が脱転することがありますので気をつけてください。 また、長期経過後に固定椎間の隣接椎間に変性や不安定性がすすむことがあります。とくに脊柱管が狭い場合には症状を生じ再手術になる例もありますが高頻度ではありません。
また、一般の手術と同様、術後創部感染症を生じる可能性があります。多くはありませんが、糖尿病など免疫能が弱まって状態では気をつける必要があります。
神経を扱う手術である以上、神経に傷をつける可能性は否定できません。しかし、専門家の手術ではめったにありません。
※手術後は頚椎の装具を装着します。装具の除去の時期や就労・スポーツ復帰時期は、患者さんによって多少の違いがありますので、かならず医師に確認をして下さい。

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