リハビリテーション科専門領域
〜人材育成について〜
人材育成の考え方
リハビリ科の教育目標
リハビリ科の教育目標として、以下の4つの項目を挙げています。
1.浜脇力の育成
まず、当院の理念にもある「忠恕の心」(真心と思いやりの心)に基づいた患者対応を行うため、接遇面でも医療人として有るべき姿を目指します。また、個々人の役割と責任を自覚し、各人が持つ課題を解決するための努力を怠らない人財を育成すべく取り組んでいます。
これらを「浜脇力」と定義し、教育の根底としています。
2.リハビリテーション実践能力の育成
療法士として必要な専門知識と技術をもち、質の高いリハビリテーションを提供できる人財を育成することを目標としています。
3.リハビリテーション管理能力の育成
患者の生活の質を改善することを第一とし、医師・看護師等他職種と連携したチーム医療を提供することができる人財を育成することを目標としています。
4.リハビリテーション教育・研究開発能力の育成
主体的に学び、自己研鑽し、その中から新しい発想を構築できる人財を育成することを目標としています。
各種研修等
到達目標ラダーに基づいて、それぞれが成長していくことを促すように、リハビリテーションに関わる科内研修や危険予知トレーニング・接遇研修など他部門(看護部・コメディカル等)を交えた院内研修を行っています。
また、院外の講師を招いた研修会を開催するなど、月2~3回程度の研修を行っています。
看護部・コメディカル研修会
「看護・コメディカル研修会」は、忠恕塾(浜脇の5年・10年後こうありたい)第1期生のコメディカルチームが「次にやること」として始めた研修会です。前身は「こがあなときどうする会(症例会)」として、臨床で困った時に(困っていることに対して)他職種で連携して解決できることはないか?と始めた研修会です。
「患者のために」をモットーに各部署がお互いを知り連携を深めることで、患者目線に立ったよりよい医療が提供できるものと考え、平成25年より継続して年2回実施しています。
レベルⅠ研修
1・2年目の方を対象として、月に一度開催しているセミナーです。
10回にわたって各部位・関節別の対応を学びます。
対象
1・2年目(3年目以上は指導補助として任意参加)
研修目的
臨床場面での基礎的対応の水準を向上させ、セラピストの治療への意欲を高める
研修内容
各部位・関節別に解剖・運動学に基づいた触診・評価・治療
研修内容は昨年度の一例で、各年で内容は変わります
- 1回目(6月) :総論
- 2回目(7月) :体幹(1)
- 3回目(8月) :体幹(2)
- 4回目(9月) :股関節
- 5回目(10月):膝関節
- 6回目(11月):足関節
- 7回目(12月):頸部
- 8回目(1月) :肩関節
- 9回目(2月) :肘関節
- 10回目(3月):手関節
プリセプター制度
当院のリハビリテーション科スタッフは平成31年1月現在67名で、そのほとんどが20~30代の若いスタッフ達です。新人には毎年レベル1~2のスタッフがプリセプターとして、レベル3~4のスタッフがスーパーバイザーとして教育を行っています。
さらに役職者がその統括として指導に当たっています。若いスタッフ同士、OJT・OFFJTにてディスカッションをしながら互いに成長していけるよう、日々研鑽しています。
学会
当院の病床数は整形外科単科病院としては日本トップクラスとなります。
外来患者数も多く症例から得られるデータも多くあります。
それらのデータをまとめ、新たな知見を示すことも当院の社会的使命の一つであると考えます。
そこで、科内に学術委員会をもうけ、研究計画からアドバイスを送れる体制をとり、臨床研究未経験者が地方学会、全国学会、海外学会へと羽ばたけるよう支援しています。
その結果、平成29年度は39件、平成30年度は30件の学会発表をリハビリテーション科から行うことができました。
学会・講演活動
当院、当科の学会・講演活動実績は以下のページよりご覧ください。
学会・講演実績一覧ページ採用情報
当科では随時採用を行っております。詳しくは以下のページよりお問い合わせください。
おると会リクルートサイト