頚椎症性脊髄症

頚椎症性脊髄症とは

頚椎症性脊髄症は、首の骨(頚椎)が年齢とともに変形し、その中を通っている大事な神経(脊髄)が圧迫されることで起こる病気です。主に60歳以上の方に多くみられます。
主な症状として
・手や足のしびれ
・手先の細かい動作がしにくい(お箸が使いにくい、ボタンが留めにくい、字が書きにくいなど)
・歩くときにふらつく、つまずきやすい
・排尿がうまくできないことがある

この病気は、少しずつ進行することが多く、最初は軽いしびれや動作のぎこちなさから始まり、徐々に症状が強くなることがあります。

手術適応

初期の症状が軽い場合は、薬やリハビリで様子を見ることもあります。しかし、症状が進んで手や足の動きが悪くなったり、歩きにくくなった場合は手術が必要になることがあります。

手術の方法

椎弓形成術(ついきゅうけいせいじゅつ)
圧迫されている脊髄の通り道(脊柱管)を広げて、神経への圧迫を取り除く手術です。首の後ろを切って、骨を広げてスペースを作り、脊髄がのびのびできるようにします。手術時間は1~2時間ほどで、入院は2~3週間が目安です。多くの場合、術後2日目から歩くことができます。


代表例

手術のメリットと注意点

・手や足のしびれや動かしにくさの進行を止めることができます。
・出血は少なく、体への負担も小さい手術です。
・ごくまれに、一時的に肩が上がりにくくなることがありますが、多くは回復します。

症状が進行してから手術をしても、元通りに戻るのが難しい場合があるため、早めの相談・治療が大切です。
ご不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

入院日数

14~30日間

※リハビリ日数も含まれています。※入院日数には個人差があります。

3割負担額

40~50万円(健康保険では高額療養費制度の適応になります)

※上記の金額はあくまでも目安です。治療の内容により、金額が変わる場合もございますので、ご了承ください。