脊椎圧迫骨折(BKP)
平均入院日数※
※リハビリ日数も含まれています。※入院日数には個人差があります。
3割負担額
※上記の金額はあくまでも目安です。治療の内容により、金額が変わる場合もございますので、ご了承ください。
術後入院期間 約1週間
高齢者の骨粗鬆症に基づく圧迫骨折は時に癒合せず、偽関節になり腰痛が持続します。バルーン椎体形成の手術(BKP)は少ない傷で骨折部を風船(Balloon)で膨らませセメントを注入して偽関節を接合します。

手術適応
骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折の患者さんであり、なおかつ、十分な保存的治療によっても背中の痛みが改善されない方が対象になります。ただし、骨折した骨の数や形、椎体後方の破壊が強いもの、全身の健康状態によっては対象とならない患者さんもおられます。
手術の内容
手術は全身麻酔をしておこないます。ベットにうつぶせに寝た状態で背中を2ヶ所(1cm程度)切開し、手術にはレントゲンの透視装置を使用します。

1.背中から針を刺入し、骨折した椎体への経路を作り、そこへ小さな風船のついた器具を入れます。

2.椎体の中に入れた風船を徐々に膨らませ、つぶれた骨を持ち上げます。

3.風船を抜くと、椎体内に空間ができます。その空間を満たすように、骨セメントを充填します。

4.手術は1時間程度で終わり、骨セメントは手術中に固まります。
期待できる成績
脊椎圧迫骨折によってつぶれてしまった椎体を骨折前の形に近づけ、椎体を安定させることにより痛みを和らげます。この治療法の特長は短時間の手術(1時間以内)で早期に痛みの軽減が行えること、生活の質(QOL)の向上が期待できることです。
ただし、骨折の状態や患者さんの健康状態により、効果には差があります。
合併症
Balloon Kyphoplasty(BKP)は、専門のトレーニングを受けた医師が行いますが、ほかの手術と同様、患者さんの状態により手術をうけることによる一般的なリスクや、骨セメントを使用することにより発生するリスクなどがあります。
詳しくは担当の医師にご相談ください。