骨折観血的整復固定(上腕骨骨折、前腕骨骨折)

手術適応

  • 上腕骨近位端骨折(じょうわんこつきんいたんこっせつ)

    脱臼を伴う骨折、転位(ずれ)の大きい外科頚骨折に対しては手術を行っています。

  • 上腕骨骨幹部骨折(じょうわんこつこっかんぶこっせつ)

    横骨折や斜骨折で不安定な場合、固定性の悪い場合、病的骨折の場合が手術適応となります。

  • 前腕骨骨幹部骨折(ぜんわんこつこっかんぶこっせつ)

    整復位が保持できない場合に手術を行っています。

手術の内容

  • 上腕骨近位端骨折

    内固定はK-ワイヤー+軟鋼線、プレート、髄内釘を使用しています。粉砕型の骨頭骨折には人工骨頭置換術(じんこうこっとうちかんじゅつ)を行っています。

  • 前腕骨骨幹部骨折

    内固定具として金属プレートと髄内釘、あるいは両骨ともプレートを用いています。 術後固定性に不安がある場合にはギプスや装具などの外固定を行います。

    • いずれも骨折の部位や骨折の状態に応じて手術内容が変わります。

合併症

外固定期間が長期になると、拘縮(こうしゅく)を起こすことがあります。また骨癒合(こつゆごう)が遅延(ちえん)し偽関節(ぎかんせつ)を生じることもあります。

他には一般の手術と同様、術後創部感染を生じる可能性があります。術後早期に無理な運動など、骨折した部位に新たに外力が加わり再骨折を起こす可能性もあります。

平均入院日数※

  • 上腕:28日間
  • 前腕:12日間

(健康保険では高額療養費制度の適応になります)

  • リハビリ日数も含まれています。
  • 入院日数には個人差があります。

3割負担額

  • 上腕:45万円
  • 前腕:20万円
  • 上記の金額はあくまでも目安です。治療の内容により、金額が変わる場合もございますので、ご了承ください。

術後入院期間 14日間