ウィメンズヘルス
「ウィメンズヘルス」とは
産前産後の身体的なトラブルや尿もれ、骨盤底筋障害、スポーツを実施する女性に対するマネジメントなど女性の健康問題を指します。
当院では妊娠・出産・育児によって生じる身体的トラブルとして最も多いといわれている腰や骨盤周囲の痛みに対し、脊椎専門医による診断を受けた後に専門知識を持ったリハビリスタッフが対応します。

産後腰痛の原因
原因は、妊娠・出産にともなう腹筋群や骨盤底筋群の機能低下、姿勢や体型の変化、家事育児動作の方法が影響しているといわれています。これらの原因を探るためにリハビリスタッフが評価をおこない、患者様ひとりひとりに合ったリハビリを提供いたします。
出産後腰痛に対するリハビリテーション例
腹横筋・骨盤底筋群のエクセサイズ
触診により、ご自身でも現状の筋収縮の程度を確認して頂いた上で、腹式呼吸やさまざまな体操を行いながら機能改善をはかります。
腹横筋・骨盤底筋群とは?
インナーユニットともいわれ、体幹を安定させるはたらきを持ちます。妊娠・出産により引き伸ばされることで、産後は機能低下をもたらし腰痛や尿もれの原因となることがあります。

姿勢指導・育児動作指導
妊娠中は大きくなるお腹を支えるためにお母さんは様々な姿勢を取ります。また産後には授乳やおむつ交換など中腰姿勢をとることが増え、お子様を抱く際には左右非対称の姿勢をとることで、持続的に腰部へ負担がかかり、腰痛の原因となります。リハビリでは実際に姿勢や動作を行っていただき可能な範囲で姿勢動作指導を行います。

体組成計測定
妊娠から産後にかけて母体は体重・筋肉量・脂肪量に大きな変化を遂げます。当院では体組成計を用いて現状を把握していただき、リハビリを進めていく上での参考にさせて頂いております。

女性の健康維持・増進を目指したリハビリをおこない、皆さまが健やかな日々を送るためのサポーターとして取り組んでまいります。
女性アスリートをサポート
女性アスリートの3主徴とは?
激しいトレーニングを続けている女性は、「エネルギー不足」「無月経」「骨粗鬆症」のリスクがあり、これらを女性アスリートの3主徴といいます。
女性アスリートの3主徴
- エネルギー不足
- 無月経
- 骨粗鬆症
→ 疲労骨折
スポーツをしているのに「もっと痩せたい」
スポーツをしているから「月経が来なくても仕方ない」
スポーツが上手になりたいから「痛くても我慢する」
と、思っていませんか??
女性アスリートの3主徴のリスクを減らすために知識を深めましょう!
栄養のはなし
スポーツする女性は日常生活に加え、トレーニングによって多くのエネルギーを消費します。
しかし、
- 減量のための極端な食事制限
- 練習量の増加によるエネルギー消費量の増加
これらによって本来必要なエネルギー量が不足します。
不足すると、女性ホルモンの分泌が抑制され無月経になり、骨密度が低下し、疲労骨折のリスクが高まります。
改善ポイント❶
これまでエネルギー摂取量を増加することができなかった原因を把握し、対策をとる

改善ポイント❷
食事を見直す
エネルギー源:糖質を摂取する
無月経のアスリートは運動時の主なエネルギー源である
糖質の摂取量が不足状況にある
▼
運動に見合った糖質を摂取する必要がある
例:ごはん、食パン、もちうどん、じゃがいも
骨形成を高める
無月経のアスリートは
骨密度が低下するリスクが高くなる
▼
・骨形成を高める:カルシウム(牛乳、乳製品、小魚など)
・カルシウムの吸収を高める:ビタミンD(キノコ類、魚類など)
■避けるべきもの
加工食品、炭酸飲料、リン(カルシウムの尿中の排泄を促進)
糖質をしっかり摂りましょう
糖質の1日の摂取目安[体重(BW)あたりで示す]
■中等度の運動
5~7g/kgBW
■高強度の運動(持久性運動、1日1~3時間の高強度の運動)
6~10g/kgBW
■かなり高強度の運動(非常に高強度の運動、1日4~5時間の中~高強度の運動)
8~12g/kgBW

例)体重50kg、トレーニング時間3時間で高強度の練習を実施している女性アスリート
⇒1日300~500gが目安(ごはんで丼約3~4.5杯)

月経前症候群とは?
生理前の3~10日頃に始まる、様々な精神的・身体的な不調のことです。
月経周期と連動するPMSは、月経が始まる思春期頃から症状が出始める人もいます。
また、年齢とともに月経の回数を重ねることで、症状が強くなっていく傾向があります。

無月経はキケンのサイン
無月経とは、これまでにあった生理が3か月以上停止した状態のことです。
無月経の状態が続くと骨の生成に必要なホルモン(エストロゲン)が分泌されにくくなり、疲労骨折のリスクが高まります。無月経の状態が続く場合は病院を受診しましょう。

正常な月経はパフォーマンスUP
実際に正常月経群と異常月経群の運動パフォーマンスを比較した調査では、正常月経群の方が良好なパフォーマンスを残せたと結果が出ています。


低用量ピルについて
一般的に低用量ピルは、避妊効果だけでなく、月経困難症やPMS症状の緩和や、月経をずらす目的で使用されており、ドーピング禁止物質ではありません。
低用量ピルは病院で処方してもらうことが可能です。

月経を正しく管理して、あなたらしいライフスタイルを。
